ありがたくも賢くも、天下の人事院が血税をかけて７０００以上もの事業所を調査をした職業別平均月収と初任給が元データ。
調査対象は、大学教員、高校教員、民間研究機関の職員、民間の病院医師、看護師、技師。
そのデータの母集団の大きさから、金額は非常に一般性があると言えるのではないでしょうか。

やはり、医者の年収はいいですな。診療報酬を挙げようと思えば、医者なら保険の得点の高い注射を打ちまくればいいし、歯医者なら子供の乳歯のムシ歯でも、片っ端から銀歯（通称"クラウン"；乳歯は生え変わるのでクラウンは不必要であり悪い歯医者かどうかの指標になる。）にしてしまえばどんどこ儲かるのだ。
自分の給料は、自分のさじ加減ひとつで決まるだけに、むしろ１５６万円は安いかもしれない。（注）
事実、医師向けの就職紹介サイト（こちらやこちら）では、週三回勤務で年収1,500万円以上という職場も掲示されているし、希望賃金の選択肢には「年収2,800万円」というのが普通にある。
学閥や医局の教授の紹介など面倒な話もあるかもしれませんが、やはりいいですな。お医者さんは。

(注：　掲示板に書き込みして下さった複数の医師の方によると、今日日、医師でも自由にお給金を帳尻あわせできるのは開業医だけで、勤務医の懐は定額制とのこと。お決まりの日当5-10万円というサラリーマンなら夢のような高額バイトで懐を温めたくても、暇が見つからないので懐を温めないらしい。・・・・私の友人は、大学病院勤務医でもせっせとバイトに励みポルシェ700万円也を買って、医局の教授に叱られたらしいが。)

反面、看護師は激務にも関わらず、４２歳で３０万円程度。青息吐息とはこのことです。その献身的な姿に、心が洗われる気がします。
不況に強いと言われる薬剤師は、３４歳で３４万円。薬局には薬剤師を常駐させないといけないはずなので、薬剤師免許を持った主婦でも売り手市場。この額がもらえるなら、主婦のアルバイトとしては王様級です。定年を迎えた薬学部卒のオジサンも不況知らずで、老後の小遣い稼ぎができるというものです。
いいですな、薬剤師免許。

今後、人事院のデータ以外にも、いろいろな職業別月収を追加していく予定です。