業種別年収ランキング
 保険業
 
insurance

平均年収=805±267万円 (39.7歳)


生保・損保
人口の高齢化、外資の躍進で多様化する保険の将来。保険に可能なことは何か? 生き残りに必要なことは何か? 人気アナリストが解説。生保・損保業界の現状・課題から中期的な見通しまでをコンパクトに収録。


生保・損保〈2008年度版〉
生保・損保業界の基礎知識から最新動向、部門別仕事内容や待遇、勤務条件、就職試験の実態まで網羅した一冊。日本生命・東京海上日動火災をはじめ生損保約70社の企業データも収録。
 人生で住宅の次に高い買い物”生命保険”の販売を生業とするのが保険業。
 それだけに、給料はバツグン。
 初任給こそ庶民感覚だが、入社3年も過ぎれば口に出せば厭味な高給取りの仲間入り。
 生保も損保も営業部門に配属されれば転勤が多いのは悩みだが、あにはからんや、社宅完備で生活余裕度は満点である。
 ボーナスだって年間3回が当たり前だとか。夏3ヶ月、冬4ヶ月、年度末の3月にも3か月分が支給される手厚い待遇。
 営業職員が続けば、取引先の自動車購入、接待ゴルフや夜の接待、サービス残業、土日出勤はなるほど大変だが、本部に戻れば出世街道。セレブリティーな生活の再開である。
 他の金融同様、40代から肩たたきが始まり、役員コース以外の出世組以外は50代半ばまでに会社を去ることがルール。銀行ほど、関連会社や子会社も無く、出向先には恵まれないということが玉に瑕。
 しかし、生産性が著しく低い社員には、幸か不幸か、クレーム処理班として、誰も担当したくない難儀な顧客を専門とする頭を下げ係や、ショムニよろしく、社内便整理係や社内資料整理係にありつけるという特典もあるんだとか。これで年収1,000万円超の生活が維持できるなら、プライドさえ捨てられれば前線で苦労するより遥かにオイシイお仕事には違いあるまい。

 ただし、全ての会社が高給というわけではないのでご注意を。
 営業成績によって増減する給与制度で、六月の手取り額が約2万2000円となった富士火災海上保険(東京)の男性社員(52)は、生存権を定めた憲法に違反するとして、3-5月の平均給与約21万9000円などの支払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てた事件もある。申立書によると、男性は勤続23年の営業担当。成績が悪いと給与が一定割合で差し引かれる同社の制度で、05年6月の給与は額面11万5000円だったとのこと。所得税や社会保険料などが控除され、約2万2000円しか支給されなかったそうだ。富士火災海上保険は平成12年から、成果主義の「増加精算金制度」を導入。04年には住宅手当なども廃止したという。男性は「給料の振込額を見た妻から『間違いではないか』と言われ、ショックだった。これでは家族を養えない」と心情を吐露したとか。
 金融は華々しいようで、舞台裏に回ればドロドロしていますな。



 
業種内
順位
会社名 35歳平均年収
[万円]
45歳平均年収
[万円]
年収偏差値 総合順位
(1,850社中)
1位 ミレアホールディングス 1087.7 1658.9 93.8 10
2位 T&Dホールディングス 833.6 1209.4 72.7 44
3位 東京海上日動火災保険 735.0 1034.9 64.5 118
4位 三井住友海上火災保険 696.5 966.8 61.3 164
5位 日本興亜損害保険 643.8 873.6 56.9 320
6位 損保ジャパン 642.9 872.0 56.9 328
7位 あいおい損害保険 639.5 865.9 56.6 345
8位 ニッセイ同和損害保険 574.8 751.5 51.2 742
9位 富士火災海上保険 563.7 731.8 50.3 837
10位 日新火災海上保険 512.1 640.5 46.0 1228
11位 太陽火災海上保険 507.7 632.8 45.6 1259

Copyright since2004 Poor-papa.com All Rights Reserved