その反面、ボーナスが少ない業種は、陸運、建設。年間支給額にしても１００万円程度。
百貨店、鉄道、ホテルも冴えません。

ただし、同じ業界によっても勝ち組企業なら、平均の倍以上出ている会社もありますのであくまで、経団連調査の平均値であることにご注意を。
例えば、キーエンスやトヨタ自動車は同一業界でズバ抜けてボーナスもいいようです。
また、同じ商社でも、かの三井物産、三菱商事、丸紅、伊藤忠が年間１３０万円なはずもありません。年収ランキングも併せてチェックしてください。

もちろん、業績の悪い会社はボーナスさえ出ません。ボーナスは業績を反映して支給されるもの。営業利益が不振な企業は、社員にボーナスをだしていられないのです。社員にﾎﾞーナスを支給したばかりに、営業利益が赤字として発表されるような格好の悪いことはできません。無い袖は振れないのです。
内定をもらった会社が営業利益が同業他社と比べて少ないようであれば、入社する前から年収もボーナスも期待してはいけないのです。
非上場企業でさえ財務状況を公開しています。これを調べずして入社して、ため息をついても誰も慰めてくれません。
企業のイメージと財務体質は、時に全く異なることがあります。イメージに騙されないように気をつけたいものです。

かといって、好況の自動車業界でも三菱自動車、化学でもカネボウのような会社は、青息吐息モノです。
住宅ローンやご子息の給食代さえ危ぶまれるケースが多いと聞きます。その気持ち、キーエンスのようにボーナス１４．２ヶ月分がでる業界にお勤めの方には理解できんでしょうな。

※　経団連調査に提出した各社回答額（平均年齢が異なる）を35歳社員の平均支給額に換算して表示
※　参考資料：日本産業新聞　０６年７月１４日